2025/12/17 07:00

シェフのチキンでは、

高温のオーブンと低温のオーブンの2種類を使用しています。


高温で外側を香ばしくやき、低温のオーブンに入れて、じっくりと焼いていく。


お肉が固くなる原因は、「お肉への負担です」

ずっと高温オーブンに入れておくと、お肉は固くなります。


これがパサパサの原因です。


ならば、ここを変えてやろうと。


そこで外側が香ばしく焼けたら、次はじんわり焼く。

ここを聞いただけで美味しそうですよね。


そうなんです。料理は過程がとても大事。


そして、次のパサパサ原因は「お肉の配合」


サラダチキンに鶏もも。

「え、鶏もも?」


とよく驚かれました。



実はシェフのチキンは、

フランス料理の「バロティーヌ」っていう料理をオマージュして作ったんです。


バロティーヌは僕の得意料理でもあったんです。


ならば、速水料理を形で出してみようと思いました。


僕がシェフのチキンを発売開始した時、お世話になった先輩から



「速水の料理ってすぐわかったわ」と連絡が来ました。



ちょっと嬉しかったです笑


でも、この鶏むねと鶏ももの2層。配合が難しくて。


サラダチキンというと、鶏むねのイメージが近いです。


そこを鶏むねと鶏ももの2層。

「なんじゃこりゃ」ですよね笑


これを受け入れてもらえるのかなと不安はありました。


でも鶏むねだけだったら、パサパサするのは確定です。

シェフのチキンはパサパサしないを目標にしてます。


ここは、鶏ももを入れて、サラダチキンに革命を起こしてやろうと。

そして、販売すると思った以上の嬉しい言葉が届いたんです。


「パサパサしない。こんなの初めて」


「なんでパサパサしないの?」


など質問が殺到しました。

素直に嬉しかったです。


でもこの鶏むねと鶏ももの配合にも時間がかかりました。


鶏むねはパサパサしやすいお肉です。

だから鶏ももを多くすれば、柔らかくなります。


「じゃあ鶏ももで作ればよくね?」

って思いました。


「これはサラダチキンじゃないか」と思い


あくまでサラダチキンを作らなければいけない。

鶏ももは鶏むねよりも多くしてはいけない。


これを自分ルールとして決めました。

でも、この配合が難しい。


鶏むねが多いとパサパサする。

鶏ももが多いとハムみたいになる。


ここから戦いが始まりました。