フレンチ一筋の料理人が
自分の店ではなく、
食品工場を選んだ理由とは。
Q,「まず、開発のきっかけを教えてください。」
食品工場をつくることが、もともと僕の夢でして、独立をするときに、周りの友人や常連のお客様に伝えると、多くの方から、「おめでとう!どこでやるの?」と聞かれました。
「ネットでサラダチキンを売ります。」というと、
みんな驚いていましたね。そりゃそうですよね笑。フランス料理一筋でやってきた料理人が、まさかのネット販売。しかも「サラダチキン」。
なんで、サラダチキンだったのか。それは、僕のジム習慣が関係していまして、20歳の頃から健康維持のために筋トレを続けてきました。おかげさまでこの9年間、風邪をひくこともなく、あのコロナ禍でも感染しなかったんです。「筋肉は裏切らない」と実感した瞬間でしたね笑。
そしてある日、仕事帰りにジムに行き、その帰りに立ち寄ったコンビニでサラダチキンを見かけまして、まだ食べたことがなかったので試しに購入してみたんです。僕には添加物の味が強くて、塩分も濃いなと感じました。
そのとき思ったんです。「これなら自分で作ったほうが美味しくつくれるんじゃないか。」って。
こんな出来事がきっかけで「もっと美味しいサラダチキンをつくろう」と思い、サラダチキン開発が始まったんです。
Q,「サラダチキンといえばコンビニのものが思い浮かびますが、なにが違うのですか」
シェフのチキンでは、低温調理器ではなくオーブンを使用して加熱してるんです。オーブンを使うと、香ばしく焼き上げながら、中心までジューシーに仕上げられるんです。
「外は香ばしく、中ジューシーみたいな、たこ焼きみたいな表現ですよね笑、大阪人なもので笑」
さらに、サラダチキンといえば「鶏むね肉」を使うイメージがあると思いますが、シェフのチキンは外側と内側で色が異なります。外側には鶏むね、内側には鶏ももを使用しています。
鶏むねだけだとパサパサしやすいですが、鶏ももには鶏むねより脂が多いため、内側に使うことでよりジューシーに仕上がります。
「シェフのチキンって全然パサパサしないよね」ってよく言われるんですが、
この2層構造がパサパサしない理由なんです。
Q,「サラダチキンというと、あの形状が思い浮かびますが、なぜ丸いのですか?」
実は「バロティーヌ」というフランス料理の一つなんです。フランス料理では伝統的な料理で、豚肉や鶏肉のひき肉を、鶏肉や鴨肉などで巻き、低温調理で仕上げます。
修業時代、まかないでよくバロティーヌを作っていました。僕にとって得意料理のひとつでもあります。
僕は、多くの方にもっとフレンチレストランに足を運んでほしいと考えています。そこで「シェフのチキン」を通じて、フレンチの素晴らしさを知ってもらいたい。だから、バロティーヌを選びました。
Q,「開発は順調に進みましたか?」
いえ、その後は本当に苦難の連続でした。
最初は「料理人だから美味しいものは作れるだろう」と思っていました。しかし、パーソナルトレーナーやジムに通う方々に食べてもらうと、「美味しくない」「硬い」「パサパサしている」と言われ、もうやめようかと本気で思ったこともあります。
Q,「どのような点に苦労しましたか?」
やはりサラダチキンで求められているのは「パサパサしていないこと」です。
シェフのチキンではオーブンをつかったり、鶏ももを入れたりと今までのサラダチキンにはなかった工程があります。
温度を変えたり、加熱時間を変えたり、肉の配合を変えたり、毎日試作をしては食べてもらっていました。
そして、およそ1年かけて、理想の味に近づけることができましたが、まだまだ美味しさを求めに日々探求しています。
最後に速水シェフより
「最後まで読んでいただき、ありがとうございます。よかったらメルマガでは毎日開発ストーリーについて話しているので、登録してみてください。裏話がたくさんありますので。これからもたくさんの料理を作っていきます。皆さんの食卓が豊かになるように、精進していきますので、これからもよろしくお願いいたします!」
シェフのチキン シェフ 速水翔
毎日届く、シェフの想い
【お問い合わせ】
Hungry innovation 代表 速水翔
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